心理学を学ぶということ

それは、「心のスペシャリスト」として、
様々な心の問題を解決へ
導く存在になるということ。

様々な人びとと心を通わす技術は、
教育・福祉業界はもちろん、企業でも必要とされています。
ここでは、本学で学べる心理学の領域と、
日常で役立つ心理学について紹介します。

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学べる心理学の領域 | Learning Domain |

  • 子育てに役立つ心理学

    [科目名]
    • ・乳幼児心理学
    • ・親子関係の心理学
    • ・子育てカンファレンス
    • ・発達障害学

    子どもと関わる中で、悩みを抱えることや、子どもの発達に不安を覚えることもあるでしょう。乳幼児の発達の観点から子どもの成長や行動を理解したり、親子関係の視点から心理臨床的問題を捉えることで、子どもへの声かけや働きかけに生かすことができます。

    こんな方にオススメ!
    • ・子育て中の方や子どもに関わる仕事に就いている方
    • ・学んだことを子どもや家族の理解に役立てたい方
  • 教育で役立つ心理学

    [科目名]
    • ・教育心理学
    • ・学校教育カンファレンス
    • ・子ども学
    • ・少年非行の心理学

    教育現場では、いじめや非行、ひきこもりなど、様々な問題に対応しなければなりません。子どもに寄り添いながら、教育者としてどのように対処し、学校組織としてどのように子どもを守るのか、実践的かつ有効な支援方法を検討します。

    こんな方にオススメ!
    • ・教育現場などで子どもに関わる仕事に就きたい方
    • ・児童や生徒だけでなく、保護者支援に興味がある方
  • 集団生活で役立つ心理学

    [科目名]
    • ・対人コミュニケーションスキル
    • ・パーソナリティ心理学
    • ・集団の心理学
    • ・家族の心理学

    人は社会的動物と言われており、常に他者との関係性の中で生きています。学校や職場などの集団生活を送る中で、自分を見失うことなく周囲と良好な関係を築くために、「自分らしさ」を理解し、対人コミュニケーションスキルを身につけます。

    こんな方にオススメ!
    • ・対人コミュニケーションについて興味のある方
    • ・良好な人間関係の築き方に興味のある方
  • こころの理解に役立つ心理学

    [科目名]
    • ・カウンセリング論
    • ・子ども臨床心理学
    • ・精神保健学
    • ・心理学概論(こころの理解)

    悩みを持つ人の問題を解決へと導いたり、相談者に寄り添い支援するためには、共感性を軸とする臨床的視点と、客観性を重視する科学的視点が必要です。カウンセリングで用いられる傾聴の技法や、心理査定の方法、カウンセリングマインドを身につけます。

    こんな方にオススメ!
    • ・相手の気持ちに寄り添う傾聴力を身につけたい方
    • ・カウンセリングマインドを身につけたい方

Case Study

心理学が役立つケーススタディ

人の心は生まれてから死ぬまで、
一生涯発達していくという考え方を「生涯発達心理学」といいます。
東京未来大学こども心理学部では、「子ども」を中心に、
子育てや教育、仕事など
あらゆる場面で活用できる
心理学を学ぶことができます。

  • CASE 01

    みんなで作業をしていると、
    なぜサボる人がいるの?

    一人で作業している時は問題ないのに、集団になると手を抜く人がいて困っている。そんな場面にあったことはありませんか?このように、人は様々なものから影響を受けて、その態度や行動を変化させています。集団や組織、他者との関係性の中で人の心理はどのように働くのか、人は集団からどのような影響を受けているのかを研究する学問が「社会心理学」です。その場の流れや空気に同調しやすいのはどのような時か、人の判断に無意識に影響する温度や色の効果はあるのかなど、日常的な具体例を交えながら、集団における人間の心の働きや、集団で意識決定する時の問題点などを理解します。チームで何か作業をする時や初対面で人に会う時など、他者と関わりながら生きていく上で、様々な疑問に答えてくれる学問です。

    Teacher’s Profile
    大橋 恵先生 【専門領域:社会心理学】
    東京大学大学院人文社会系研究科社会心理学専攻修了。博士(社会心理学)。放送大学や東京学芸大学等の非常勤講師を経て現職。潜在的な態度や地域スポーツでの人間関係などが現在のテーマ。専門社会調査士。
  • CASE 02

    赤ちゃんはどのようにして歩いたり走ったりできるようになるの?

    赤ちゃんの積み木遊びの様子を見てみると、成長段階に応じて積み木をつかんだり、つかんだ積み木を口へ持っていったり、積み木を両手に持ってぶつけたりと、積み木との関わり方が変化していくことに気づきます。これは、赤ちゃんの成長や発達に適したおもちゃ、遊び、働きかけがあるということを意味しています。乳幼児期から児童期は人の一生のうちで最も変化が大きい時期。乳幼児が身の回りの人や物事をどのように認識し、環境の影響をどのように受け、同時に環境に対してどのように働きかけていくのかを学ぶのが「乳幼児心理学」です。自分がどのようにして歩いたり走ったり、人と会話できるようになったのかなど、自分が経験した乳幼児期は大人になるとわからなくなってしまいます。それを、観察や実験を通じて客観的に明らかにする面白さがありますよ。

    Teacher’s Profile
    渡辺 千歳先生 【専門領域:乳幼児心理学】
    お茶の水女子大学大学院博士課程修了後、保健所での言葉の相談、保育園での発達支援児巡回相談など、発達につまずきのある子どもに関する相談活動に携わる。國學院大學栃木短期大学教授を経て現職。臨床発達心理士。
  • CASE 03

    少年非行・犯罪を未然に防ぐには、どうしたらいいの?

    社会では日々多くの非行や犯罪が発生しています。犯罪の原因を分析し、その分析結果を用いて「どのように犯罪者を更生させるか」が犯罪心理学の目指すところ。日本の少年院出院者の再犯率が諸外国に比べて低いのは、その前段階での少年鑑別所における精密な資質鑑別に基づいて教育プログラムが構成されているからです。私の提唱する防犯理論は「攻める防犯」と言って、これから犯罪を起こそうとする人が「何をされると犯罪を実行しないか」について考察するもの。この理論は、私が防犯専門アドバイザーを務める東京都足立区でも用いられており、都下ワースト1だった犯罪件数を減少させることができました。犯罪心理学は机上の学問ではなく、実践的な学問です。犯罪の心理的なメカニズムや犯罪者の実態を理解し、犯罪や少年非行を未然に防ぐ方法を検討します。

    Teacher’s Profile
    出口 保行先生 【専門領域:犯罪心理学】
    東京学芸大学大学院修了後、国家公務員心理職として法務省入省。犯罪者を心理分析する資質鑑別に従事。この他、法務省大臣官房秘書課勤務や国連派遣等を経験。法務省法務総合研究所研究部室長研究官を最後に退官し現職。
  • CASE 04

    安心して「子育ち」「子育て」ができるコミュニティを作るには?

    コミュニティ心理学は、コミュニティの中で起こっている問題を、臨床心理学的知見を駆使して解決しようとする問題解決型の心理学です。「人生100年時代」と言われるように、私たちは長い時間を生きていく上で、様々な問題にぶつかります。育児に対して孤立感や疲労感を感じることもあるでしょうし、家族、学校、職場、地域の中の人間関係でうまくいかないこともあるでしょう。そのような中で、そもそも問題が発生しないような予防的な工夫や、環境づくりの視点にコミュニティ心理学は力を発揮します。現代社会における「子育ち」「子育て」の環境や、多様な家族の置かれている状況を理解し、安心して「子育ち」「子育て」ができるコミュニティづくり、子育て支援のあり方について検討します。

    Teacher’s Profile
    藤後 悦子先生 【専門領域:臨床心理学・発達心理学・コミュニティ心理学】
    筑波大学教育研究科修了、東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科単位修得満期退学。筑波大学にて博士号(学術)取得。臨床心理士として、学校、保育園、子育て支援、スポーツ現場などに携わる。スポーツハラスメント、保育の場における家庭支援、学校臨床などが研究テーマ。

こども心理学部で学ぶ『心理学』

| Learning Curriculum |

  • 教育心理学

    教育現場で起こる問題を考え
    未来に貢献する

    子どもは、幼児期から青年期に至るまで長い時間を学校や集団教育の場で過ごします。その過程で、友人や先生との関係に悩んだり、学習上の壁にぶつかったりすることもあります。教育心理学では、教育場面で生じるさまざまな問題を心理学の観点から考察していきます。どのような対処が取れるかまで考えを深め、子どもがより楽しく過ごせる未来に貢献できるよう学んでいきます。

    役立つポイント
    • ・学習意欲を高める方法を考えることができる
    • ・人間関係のトラブルに対処することができる
    • ・評価の役割や意義を理解し、適切に行える
  • 発達障害学

    発達障害に関する理解を深め
    指導・支援について考える

    発達障害は、個人の持っている能力に凸凹があることで、教育現場ではもちろん、最近は一般に知られるようになりました。しかし、その障害の実態については理解が不十分なようです。発達障害は個性と言われることもありますが、当事者はとても生き辛さを感じている場合もあります。この授業では発達障害の理解を深めて、どのような援助法があるかを学んでいきます。

    役立つポイント
    • ・発達障害の見方、捉え方の歴史がわかる
    • ・発達障害の基本的な理解が深まる
    • ・発達障害の援助のポイントが理解できる
  • 親子関係の心理学

    現代の親子が必要とする
    子育て支援を考える

    イヤイヤ期や思春期の反抗など、子どもの発達段階において、親子関係の危機は何度も訪れます。こうした親子のちょっと難しい課題やこじれた親子関係に臨床家(カウンセラー)はどのようなサポートをしていくのか、事例の検討を通して学んでいきます。また、地域社会が変容する中で、子育てはかつてなく難しくなっています。どのような親子支援が昨今の時代背景から求められているか、理解を深めることを目標としています。

    役立つポイント
    • ・日頃の子育てを振り返って捉え直しができる
    • ・子どもへの接し方に迷っている人におすすめ
    • ・子育て支援の実践をしている人に
  • 幼児理解と保育相談

    子どもの行動やサインを読み取り
    保護者に寄り添った援助を

    保育者は子どもの行動面での表面的な理解だけでなく、子どもの内面を理解するために、様々な形で発せられる表現に目を向け、向き合っていくことが大切になります。事例を通して子どもの心や表現に目を向け、子どもの思いを理解し、適切な援助について考えます。また、保育者には保護者に寄り添い、共に子どもの成長を支える役割もあります。保護者の不安や悩みに影響するさまざまな要素も理解しながら援助の仕方を学びます。

    役立つポイント
    • ・子どもの行動を把握し、分析、考察できる
    • ・信頼を得るための人との関わり方が分かる
    • ・自分自身の捉え方、見方を自覚できる
  • 教職論

    教師とは何か。その存在と意義を
    考え教師としての生き方を探る

    教師とは、子どもたちにとって、親にとって、社会にとって、国家にとって、どのような存在なのでしょうか。また、教職とは、どのような専門性を持った職業なのでしょうか。この講義では、自分が一生の仕事として選ぶ教師としての生き方を探るために、「教師という存在」や「教職の意義」について考えていきます。また、現代的なトピックスについても取り上げ、自分の考えを表現できるようにします。

    役立つポイント
    • ・教師の日常を理解することができる
    • ・子どもたちとの関わり方を学ぶことができる
    • ・これから歩むべき教育の指針を得られる
  • パーソナリティ心理学

    あらゆる人の行動に現れる
    「その人らしさ」を理解する

    周りを見渡してみましょう。見た目も性格(パーソナリティ)も全く同じという人はいません。もちろん自分とも異なっています。人はそれぞれ「その人らしさ」があり、そして、「個人差」があるのです。これらについて学ぶ学問がパーソナリティ心理学です。この学問領域を学ぶことによって、発達心理学や臨床心理学など他の領域を学ぶ上での基礎となる知識を得ることもできるでしょう。

    役立つポイント
    • ・人と人の違いを多角的に理解できる
    • ・心や性格について深く洞察できる
    • ・様々な場面での個人差の働きを理解できる

モチベーション行動科学部での心理学をチェック

学べる心理学の領域 | Learning Domain |

  • モチベーションを高める心理学

    [科目名]
    • ・モチベーション論Ⅰ、Ⅱ
    • ・ポジティブ心理学
    • ・エイジングの心理学
    • ・リーダーシップ論

    モチベーションは、企業の競争力や従業員の生産性を高める原動力。モチベーションが組織に与える影響や、効果的なモチベーションアップの方法、組織を動かすためのリーダーシップ、部下の育成に役立つポジティブ心理学などを学び、組織の課題解決に生かします。

    こんな方にオススメ!
    • ・マネジメント能力を高めたい管理職の方
    • ・部下の能力を引き出すリーダーシップを養いたい方
  • 組織を動かす心理学

    [科目名]
    • ・消費者行動分析
    • ・産業・組織心理学
    • ・人的資源管理論
    • ・マーケティング

    心理学の知識は、仕事や日常生活など、様々な場面で活用できます。例えば、消費者心理や行動を知ることで、商品・サービスの集客や販売促進につなげることもできますし、組織で働く人の行動や人的資源管理を考えることで、より良い職場を作り上げることができます。

    こんな方にオススメ!
    • ・組織で働く人や消費者への働きかけ方を学びたい方
    • ・組織や団体、プロジェクト等を率いるリーダーの方
  • コミュニケーションを円滑にする心理学

    [科目名]
    • ・コミュニケーション・スキル
    • ・臨床心理学概論
    • ・社会心理学
    • ・心理療法

    ビジネスシーンでは、クライアントとの商談や就職・転職活動の面接、同僚とのミーティングなど、様々な場面でコミュニケーション能力が求められます。良好な対人関係を築く上で役立つ心理学の理論やテクニックを学び、コミュニケーション能力を高めます。

    こんな方にオススメ!
    • ・ビジネスで活用できる心理学を学びたい方
    • ・友人や同僚などとの良好な人間関係を構築したい方
  • 人材を育てる心理学

    [科目名]
    • ・コーチング
    • ・生涯学習論
    • ・異文化コミュニケーション
    • ・教育とアイデンティティ

    コーチングとは、相手の能力を引き出しながら、自発的な行動を促すコミュニケーションスキルのこと。ビジネスの現場だけでなく、教育の現場でも、生徒・児童の指導に欠かせない能力として注目されています。部下や生徒・児童の育成に役立つ心理学を学びます。

    こんな方にオススメ!
    • ・人材の採用や育成に携わる管理職、人事担当の方
    • ・学校などで子どもに関わる仕事に就いている方

Case Study

心理学が役立つケーススタディ

東京未来大学モチベーション行動科学部では、
モチベーションやリーダーシップを科学的に理解し、
社会で求められる資質やものの考え方を身につけていきます。
教育やスポーツの場、企業や行政など様々な場面で、
人や組織を動かす人材を育てます。

  • CASE 01

    好印象を持たれる人がやっている
    コミュニケーションとは?

    人と会話をしている時に、相手の何気ないひと言や振る舞いで、悪い印象を持ったことがあるという人もいると思います。私たちは人とのコミュニケーションから様々な情報を得ていますが、対人関係には普遍的な法則性があり、それを知ることで、自らのコミュニケーションのあり方を客観的に捉えられるようになります。例えば、多くの人は他者の行動の原因を、その人の「性格」や「能力」によって生じたものだと考えがちですが、自分もそうなっていないか、相手の性格や能力などの情報ばかりに目を向けていないかなど、自分自身を見つめるきっかけにもなるでしょう。社会心理学の知識を得ることで、状況に適した行動を選択する力が広がり、ソーシャルスキルも高まると考えられます。社会心理学は、観察が好きな人や考えるのが好きな人に向いている学問です。

    Teacher’s Profile
    磯 友輝子先生 【専門領域:社会心理学】
    名古屋大学文学部卒業、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程満期退学。大阪大学大学院人間科学研究科助手の後、本学こども心理学部講師、准教授を経て現職。会話中のしぐさや良好な対人関係に必要なスキルについて研究している。
  • CASE 02

    コロナ禍の「マスクの買い占め」は
    どのように起こった?

    コロナ禍では、マスクなどの買い占め、感染者や医療従事者に対する偏見や差別、人と会えないことによる孤独感など、様々な問題が起こりました。こうした社会問題は、どのようにして起こったのでしょうか。社会心理学は、他者や社会との関わりの中で生じる人の判断や行動に着目し、その背後にどのような心の働きがあるのかを学びます。コロナ禍の社会問題を例にすると、マスクの買い占めは、なぜ、どのように生じたのか、いつそれが生じやすいのかなど、社会問題の背景にある心理的要因を考え、解決の糸口を探ります。また、そこから得られたヒントをもとに、同じことが起こらないようにするにはどうしたら良いかを考えることもできるでしょう。身の回りで生じていることを、科学的に考察できるところに、社会心理学を学ぶメリットがあると思います。

    Teacher’s Profile
    埴田 健司先生 【専門領域:社会心理学】
    一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。追手門学院大学心理学部特任助教、東京未来大学モチベーション行動科学部講師を経て現職。社会的判断,行動に関わる非意識的な心理過程について研究している。
  • CASE 03

    臨床心理学は家庭や職場でも役立つの?

    「精神疾患・障害」「発達障害」という言葉をご存じの方も多いと思います。これらは決して稀な問題ではなく、このような悩みを抱えた人と出会う機会、あるいはご自身が抱える機会もあるでしょう。臨床心理学とは、心理学の理論や方法にもとづいて、人の心を理解し、支える方法を研究・実践する学問です。臨床心理学の実践として「カウンセリング」がありますが、その具体的な関わり方だけでなく、心の悩みや問題が起こるメカニズムや、援助方法などを体系的に学ぶことで、家庭や職場といった日常生活の様々な場面で出会う相手の心、自己を理解できるようになります。そのため、臨床心理学は公認心理師や臨床心理士等を目指す方だけではなく、多くの方に学んでいただきたい学問。容易に理解できない心の複雑さや多様性を研究することが、臨床心理学の面白さです。

    Teacher’s Profile
    山極 和佳先生 【専門領域:臨床心理学】
    早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了後、早稲田大学助手、東京福祉大学講師を経て現職。
    博士(人間科学)。臨床心理士として、臨床心理実践に取り組んでいる。
  • CASE 04

    人の心はどのように発達・成長していくの?

    「発達」というと、成長や成熟といった「上昇のプロセス」をイメージされる方が多いと思いますが、私たちが必ず迎える老化や衰退、そして死といった「下降のプロセス」も発達の一つです。発達心理学(生涯発達心理学)は人の誕生・乳児期から老年期・死までを一連の変化とし、社会や家族の影響を踏まえて、人間の生涯発達や人の一生涯について考える学問。近年は人生の後半に関する研究が進み、青年期以降の発達現象についても注目されています。例えば「キャリア発達」は青年期の大きな課題と位置づけられますが、児童期から継続的に進み、青年期以降もその人の生涯に大きな役割を果たしています。また、老年期の心理的特徴を理解することで、私たちがその段階に進んだときの構えとして役立てられるとともに、「幸福な老い」を考えるきっかけにもなるでしょう。

    Teacher’s Profile
    髙橋 一公先生 【専門領域:発達心理学(生涯発達心理学)】
    明星大学大学院人文学研究科心理学専攻修士課程修了。一般企業の企画開発部にて適性検査等の開発に従事。その後、身延山大学、群馬医療福祉大学の准教授を経て現職。臨床発達心理士、精神保健福祉士。

モチベーション行動科学部で学ぶ『心理学』

| Learning Curriculum |

  • ストレスマネジメント論

    ストレス社会を生き抜くための
    心と体のマネジメント方法

    ストレスマネジメントとは、ストレスの予防と軽減を目的とした具体的な試みのことです。人間関係のストレスを軽減したいとき、リラクセーションで体を緩める(身体)、捉え方を変える(認知)、自己主張を鍛える(行動)など、ストレスの原因は同じでも、ストレスマネジメントの技法はさまざまです。ストレスの基本を理解し、自分に適したストレスマネジメントを身につけ、日々のストレスを受け流していきましょう。

    役立つポイント
    • ・自分は「どのような時・何に対して」ストレスを感じやすいのかが分かる
    • ・ストレスの軽減方法を知り、実践できる
  • モチベーション論 Ⅰ、Ⅱ

    動機付けの理論を知り
    モチベーション向上を実践

    モチベーションとは目標に向けて行動を喚起する心理的エネルギー、行動を促す動機のことです。意欲、やる気、「がんばるぞ!」という心の状態もその一つです。モチベーション論ⅠおよびⅡでの学習を通して、日常や仕事などあらゆる場面で重要となる「意欲」を高め「努力」を維持する方法について考察し、モチベーション向上を実践する力を養います。

    役立つポイント
    • ・仕事で成果を上げるコツをつかめます
    • ・自己コントロールが上手くなります
    • ・他者のやる気を引き出す要点がわかります
  • コミュニケーションの心理学

    対人関係を読み取り、人の心を
    動かすコミュニケーションを探る

    私たちが普段何気なく行っているコミュニケーションや対人関係の成り立ちについて学びます。人はなぜその言葉を発し、その表情をするのか? 説得や交渉といった他者の心を動かす行為とは? そして他者との関係性構築に関わるコミュニケーションとは何か? これらを心理学の視点から探ってみることで、皆さん自身の対人関係について客観的に考えるヒントを得ることができます。

    役立つポイント
    • ・私たちが示すしぐさの役割を理解できます
    • ・自他の行動が生起した原因を理解し、問題を未然に防ぐヒントが得られます
  • 経営組織論

    個人を動かし、組織を動かす
    組織戦略のあり方を学ぶ

    人は常に何かの組織に属していて、その一員として生きています。それゆえ組織を理解するということは、社会における自分の役割を理解することにつながります。本科目では、組織の基本的な考え方を学び、その形成と働きに関する知識を習得することから始めます。単なる学問としてではなく、実践的なマネジメント知識を習得しつつ、自らに置き換えて考えることで一層理解が深まります。

    役立つポイント
    • ・組織に潜む問題に気づけるようになります
    • ・組織を多面的に理解できるようになります
    • ・組織を動かすには何が必要かが分かります
  • コーチング

    相手のやる気や気づきを引き出す
    コミュニケーションスキル

    部下や後輩の指導、親子関係など対話を通して自分や相手の「やる気」「気付き」を引き出し、変化に対応する力を付けるための方法・コミュニケーションスキル(=コーチング)を伝授します。演習を多用し、セルフコーチングを実践することで自身の気持ちや行動の変化を通してコーチングの醍醐味を体感しながら理解し、他人に実践する際のコツも身につけられる実践型の授業です。

    役立つポイント
    • ・部下や後輩の育成、組織開発に役立ちます
    • ・子育てに役立つスキルが身につきます
    • ・自分づきあい(自己肯定感)の視点が得られます
  • ポジティブ心理学

    人の強みを明らかにして社会や
    集団でのより良い生き方を探る

    ポジティブ心理学は、さまざまな学問領域から、個々人のより良い人生や、それを支える社会や組織のあり方について考える学際的な学術領域です。人のネガティブな側面(弱みなど)だけでなくポジティブな側面(強みなど)に注目して、実証的に人の心について考えていきます。この科目をきっかけとして、多角的な視点から受講生自身や身近な人のより良い人生について考えてみてください。

    役立つポイント
    • ・ポジティブ感情の心理的影響が理解できます
    • ・自分や身の回りの人がウェル・ビーイングに近づくヒントが得られます

こども心理学部での心理学をチェック

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